牛は温暖化ガスを増加させるのか

牛のゲップが地球を滅ぼす?

ヨーロッパでは気象変動に抗うために飛行機ではなく列車で移動しようという雰囲気なんだそうです。南米やオーストラリアの火災で人類が1年間で削減しようとしている排出量の500倍のCO2が大気に放出されたとする説もあります。気象変動はこの先どうなるのでしょうか?といった大きなテーマは置いておいて数年前には牛のゲップがオゾン層を破壊する!といった説に扇動されて著名なジャーナリストですら牛肉はやめたほうがいいのかも?と配信していました。本当はどうなのでしょうか?

周期表

電車で移動派も牛肉環境否定派も思い出してほしい、元素は不変なのです。牧草は大気のCO2から炭素を蓄えて成長しC

CO2を分離して大気に戻します。いずれ枯れてCO2に戻っても、牛が食べて呼吸やゲップや糞(分解されて)でCO2を吐き出しても炭素の総和は同じ。森がゼロから酸素を作ったり、家畜がゼロから温暖化ガスを吐き出しているかのように、情報が発信されています。これは21世紀の魔女狩りなのでは?

 

ハン・ソロの炭素冷凍のように

 もし大気中の炭素の量を希薄化させることが地球環境にとってMUSTだとするなら、若き日のハリソン・フォード演じるハン・ソロがダース・ベーダーら帝国軍に炭素冷凍されてしまったように、炭素を気体でなく個体で維持すべきです。温度や圧力で気体/個体化するのは高コストなので、植物に吸着させるというのはよいアイデアです。つまり体積単位あたりの炭素密度を高く保管したいのです。そうなると、植物は牧草や野菜などの単年草ではそのライフサイクルが短く炭素はCO2に戻ってしまうので、樹齢数十年の巨木であることが望ましいですね。だって丸太って重いでしょ?それだけ炭素が詰まってるってこと。となると森を開墾して放牧地にするのは確かに巨木に蓄積されていた炭素がCO2に戻るということなので、放牧が、というより開墾が、樹齢数十年の幹を構成していた分の炭素を温暖化ガス化してしまうというのは一理ありますね。

カーボンニュートラル

だけど薪ストーブはカーボンニュートラルなんじゃなかったかしら?木は切っても生えてくるから多めに見るって?であれば放牧も伐採も同じなんじゃないの?南米で活発な焼き畑農業はどうなの?と?マークだらけ。個人的には太陽や地球が人間のために一定で普遍的で快適な気候を提供してくれるとは全く考えてないので、今年の気候が去年と違っても違和感はないけれど。飛行機での移動をやめて肉をやめて開墾をやめて、末には娯楽もやめて、最後には生きるのやめてってのが最適解ってこと?人間が住まないエリアに植樹して大木を育てようって話なら乗れるけど、魔女狩りに続いて焼肉狩りが行われることになったりして。なんだかね、こう思うわけ。つきあいきれない・・・・